のぶ– Author –
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1ヶ月健診でよく質問されること
生まれたばかりの赤ちゃんをお家に迎えて、次にやってくるイベントとして1ヶ月健診があります。慣れない育児に追われながら、日々の疑問や不安を解消すべく準備をしてこられる親御さんも多いです。 われわれ小児科医もなるべく全ての質問にお答えしようと... -
RSウイルスについて
RSウイルスは、主に乳幼児の呼吸器感染症の原因となるウイルスです。例年、秋ごろから流行り始め、春ごろまで流行が続きます。1-2月ごろがピークとなることが多いです。RSウイルスは、幼児期以降のお子さんにとっては単なる鼻風邪のウイルスであることが多... -
小児科専門医試験 ①準備編
筆者は、2023年度の小児科専門医試験を受験しました。その経験をふまえて、これから専門医試験を受ける方に向けて実際の流れや対策についていくつかの記事にわけて説明します。 今回は、出願までの流れと必要書類について説明します。 【小児科専門医試験... -
誤飲について ③タバコ誤飲
これまでに、窒息・気道異物、消化管異物について解説しました。続いて、タバコ誤飲について解説します。 タバコは誤飲の中でももっとも多い原因のひとつで、全体の約20%を占めます。近年では、電子タバコの誤飲事故も増えてきています。 タバコの誤飲は、... -
誤飲について ②消化管異物【異物が食道、胃に入ったら】
以前の記事で、誤飲事故のうち窒息・気道異物について解説しました。今回は消化管異物、すなわち異物が食道や胃に入った場合について解説します。 消化管異物は、胃まで通過してしまえば、多くの場合そのまま排泄されます。大事な点は、「なにを飲み込んだ... -
誤飲について ①窒息・気道異物【異物が気管、肺に入ったら】
誤飲は小児の事故の中でも、頻度の高いものです。タバコ、磁石、ボタン電池など、原因は多岐にわたります。中には、緊急を要する異物もあります。病院を受診するまでの事態ではなくても、お子さんの誤飲事故を経験したことのある方は多いでしょう。 誤飲は... -
アナフィラキシーについて
2022年8月に、アナフィラキシーガイドラインが2014年から8年ぶりに改訂されました。主な変更点として、アナフィラキシーの診断基準、アドレナリンの投与基準などがあります。 アナフィラキシーについて世間一般に広く知られるようになったのは、2012年に東... -
便秘症について
小児の腹痛で、最も多い原因は便秘です。救急外来にも腹痛を訴えて受診し、便秘の診断となる患者さんが多くいます。 便秘という病気自体は大人でもなじみ深いですが、小児の便秘には年齢ごとに特有の背景があります。便秘がおこりやすいのは離乳食開始時、... -
熱性けいれんについて
熱性けいれんは、小児科ではよくみられる疾患です。約10人に1人という頻度で、決して珍しい病気ではありません。 しかし、自分の子どもが目の前でけいれんするというのは非常にショッキングな出来事です。始めてけいれんを目の当たりにして、頭が真っ白に... -
周期性発熱について(PFAPA症候群を中心に)
周期性発熱(周期性発熱症候群)は、周期的に発熱を繰り返す病気の総称です。 2022年7月に、静岡県で3歳の女児が新型コロナウイルス感染症で亡くなるというニュースがありました。その際に、その女児が基礎疾患として周期性発熱の診断を受けていたことで、...