人気記事一覧
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百日咳について
2025年4月現在、百日咳が全国で流行しています。百日咳は、百日咳菌(Bordetella pertussis)によって引き起こされる呼吸器感染症です。学童期では、その名の通り数か月にわたって長引く咳の原因となります。一方で、乳幼児では時に致死的な呼吸窮迫症状を... -
のどの痛みについて
風邪の自然経過について、別記事で解説しました。 今回解説するのは、のどの痛みがメインとなる病気です。のどの痛みがあると食事や水分が摂りにくくなり、ときに保護者の方を困らせます。 【溶連菌性咽頭炎】 概要 溶連菌は、溶血性連鎖球菌という細菌の... -
風邪と紛らわしい病気【鼻症状がメインの場合】
以前に小児の風邪について記事を書きました。 小児の風邪は自然に改善しますが、一方で風邪と紛らわしい病気があります。いわゆる「風邪をこじらせた」状態です。 これらの病気は一見風邪と見分けがつかず、看病している保護者の方の頭を悩ませていること... -
手足口病、ヘルパンギーナについて
手足口病、ヘルパンギーナはいずれもエンテロウイルスによる感染症です。夏風邪として代表的な疾患で、初夏から秋にかけて流行します。2024年7月現在、手足口病が例年にない大流行となっています。 手足口病、ヘルパンギーナは発熱と発疹を特徴とする疾患... -
溶連菌について
溶連菌、すなわち溶血性連鎖球菌は小児の咽頭炎や皮膚感染症の原因となる菌です。迅速検査で診断できるため、クリニックでも診断・治療が可能であり小児にとって身近な感染症です。 溶連菌の感染後に、いくつかの合併症がおこることが知られています。溶連... -
マイコプラズマについて
マイコプラズマは、正式名称をMycoplasma pneumoniaeといい、呼吸器感染症の原因となる微生物です。4年周期で流行を繰り返すことが知られており、オリンピック肺炎とも呼ばれています。 2024年の夏から冬にかけて、マイコプラズマ感染症の大流行がみられて...