人気記事一覧
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誤飲について ②消化管異物【異物が食道、胃に入ったら】
以前の記事で、誤飲事故のうち窒息・気道異物について解説しました。今回は消化管異物、すなわち異物が食道や胃に入った場合について解説します。 消化管異物は、胃まで通過してしまえば、多くの場合そのまま排泄されます。大事な点は、「なにを飲み込んだ... -
のどの痛みについて
風邪の自然経過について、別記事で解説しました。 今回解説するのは、のどの痛みがメインとなる病気です。のどの痛みがあると食事や水分が摂りにくくなり、ときに保護者の方を困らせます。 【溶連菌性咽頭炎】 概要 溶連菌は、溶血性連鎖球菌という細菌の... -
風邪と紛らわしい病気【鼻症状がメインの場合】
以前に小児の風邪について記事を書きました。 小児の風邪は自然に改善しますが、一方で風邪と紛らわしい病気があります。いわゆる「風邪をこじらせた」状態です。 これらの病気は一見風邪と見分けがつかず、看病している保護者の方の頭を悩ませていること... -
手足口病、ヘルパンギーナについて
手足口病、ヘルパンギーナはいずれもエンテロウイルスによる感染症です。夏風邪として代表的な疾患で、初夏から秋にかけて流行します。2024年7月現在、手足口病が例年にない大流行となっています。 手足口病、ヘルパンギーナは発熱と発疹を特徴とする疾患... -
溶連菌について
溶連菌、すなわち溶血性連鎖球菌は小児の咽頭炎や皮膚感染症の原因となる菌です。迅速検査で診断できるため、クリニックでも診断・治療が可能であり小児にとって身近な感染症です。 溶連菌の感染後に、いくつかの合併症がおこることが知られています。溶連... -
マイコプラズマについて
マイコプラズマは、正式名称をMycoplasma pneumoniaeといい、呼吸器感染症の原因となる微生物です。4年周期で流行を繰り返すことが知られており、オリンピック肺炎とも呼ばれています。 2024年の夏から冬にかけて、マイコプラズマ感染症の大流行がみられて... -
【現役小児科医が解説】中耳炎について ~2歳未満は要注意!?~
中耳炎は、子どもがよくかかる感染症の一つです。大きく分けて、急性中耳炎、滲出性中耳炎、慢性中耳炎の3つがあります。このうち、子どもがよくかかるのは急性中耳炎、滲出性中耳炎の2つです。 急性中耳炎は、子どもの風邪の合併症としてよくある疾患です... -
【現役小児科医が解説】誤飲について④ 医薬品の誤飲 ~誤って薬を飲んでしまったら~
今回で第4弾となる誤飲についての解説、今回は薬物誤飲です。薬物といっても、いわゆる違法薬物のことだけではなく、医薬品・医薬部外品が中心となります。 以前の記事はこちら。 医薬品の誤飲は、誤飲事故の中でタバコと並んでよく起こっています。そして... -
【現役小児科医が解説】やけどについて ~熱い液体に要注意!?~
やけどは、熱いものに触れたり、熱湯を浴びたりすることで生じるケガです。これまで、ご自身やお子さんがやけどをしたことがない、という方は少ないでしょう。高温により、皮膚や粘膜が損傷したり、炎症が起こったりすることで痛み、赤み、水ぶくれなどの... -
【現役小児科医が解説】麻疹(はしか)について
麻疹(はしか)は、麻疹ウイルス(measles morbillivirus)による感染症です。2025年上半期に、麻疹の感染報告が日本の各地でみられました。 麻疹は数ある病原体の中でも感染力がトップクラスに高く、同じ空間にいるだけでも感染する恐れがあります。 潜伏...